諸行無常なる男

ういーす。さっき、ズボンのチャックが半開なのに気づいて、ちょっと恥ずかしかったまんねんです。

それでなくても日頃からお寒い下半身が、風邪をひいてしまうのではないかといらぬ心配をしてしまいました。

現在正午過ぎ、もちろん休日出勤中です。
締め切りが迫ってる仕事が多くて、かなり追いつめられています。





ワタシが都町でお仕事って言ったら、ナンか変な想像されそうやけどね…。ホントに仕事です。

どこで働いたっち？
居酒屋？、スナック？、バー？、それともケンジさんが好きそうな店？


都町的なお仕事というたら、お酒作るくらいならいいんですけどね。

ましてやユーロビートがガンガン鳴ってる、イソ○ン臭いおっきいソファーがあるお店で、「Ａコース・Ｂコース・Cコースのどれになさいます？」とか言って、ワタシが跪いていたらお客さん嫌だろうな…。

という事で、どれも違いますけどね。というか、思いっきり話がそれたな…。

詳しくは話せないのですが、実は都町のとあるテナントビルの調査をしてまして、それが秘密の調査なんです。
オーナーやテナントとして借りている店の人に、絶対知られてはマズい仕事なんです。

どんな仕事なん？、と言われたら説明しようがないんですけどね…。

という仕事を、ボスの娘（妹）がしておりまして、クライアントからの協力もほとんど得られない。
ましてや絶対秘密調査だから、テナントビルの実態が掴めない状況にある。

と、ボスの娘（妹）がワタシに対して八方塞がり的な泣き言を言ってきたんで、

「じゃあ、客のフリしてどっかお店の人から知りたい事を聞き出せばいいんじゃないですか？」

とワタシが何気なしに言ったら、

「それ、ナーイスアイデア。まんねん君、行ってきて」

オレかい。ワシ、その仕事に全く関係ないんですけど…。

「だって、ワタシ女だからそういう店行けないじゃない。」

そりゃそうかもしれんけど……。でもワシじゃなくても………。

「まんねん君、そうお店慣れてるから大丈夫でしょ。ちゃんと仕事してきてね。」

はあ、分かりましたよ。
あんまり仕事で飲みたくないんだけどなあ。お酒がまずくなるし。

しかし、その前に先立つモノが必要だ。
「軍資金下さい」と、堂々とボスの娘（妹）に対して請求。

んで、福沢君を握りしめて夜10時前。いざ都町。

と、その前にまずは腹ごしらえと、「楽天食堂」に寄りました。

夜10時半、改めて出撃！
まずはそのテナントビルの全フロアを探検し、潜入すべきお店を選びました。

若いコがいるような店は、こっちが聞きたい内容が分からんやろうけん、まずはパス。
あとカラオケがガンガン鳴ってる店も、もちろんパス。
一番いいのは、昔から営業していてママが一人で静かにやってるような店やなあ。

いろいろ探した結果、よしここの店！いよいよ潜入

と決定してドアを開けたら、店の中は50代前くらいのママ一人、お客は禿げたおっちゃん一人。グッジョブ。

「すいません、飛び込みで入ったんですけどいいですか？」とさりげなく一見さんを装って、カウンターに座ります。

まずは普通のお客さんのフリをして、ママとお客さんと仲良くなることから始めます。こういうの得意です。
仲良くなったかなあと確信してきた頃、いよいよ核心の話にさりげなく入ります。
内容については、ちょっとここでは書けないので、ごめんなさい。

そしたら予想通り、その店のママはそのテナントビルに詳しくて、ワタシが知りたいことを全部話してくれました。

よーし、これで仕事は十分やろうと思って、その後は禿げたおっちゃんがカラダ全体の毛が薄いというどうでもいい話に戻り、１時間で帰りました。

んで夜11時半過ぎ、違う店で同じ事を繰り返し、夜12時半に終了。

あー、疲れた。
ホントは飛び込みで店に入る事はないし、ましてや初めて会った相手に不信感をもたれず仕事の話をするのは、精神的にマジ疲れるわー。

しかも、世間話のついでで話してるわけだからメモ取るわけいかんし、酒飲みながら全部頭の中で整理しつつ記憶せんといかんけん、全然酔えなかったしね。

と言うことで心の疲れを癒すため、その後志穂ちゃん（24才）とこの店で飲みに行きました。

飲んだ後、表まで送ってくれるため、帰りのエレベーターで一緒に乗って話してた時、

「そんなに顔近づけて話すと、キスするで」と冗談で言ったら、ホントに志穂ちゃん（24才）軽くキスしてきました。

酔ってるんだね。早く寝なさいよ。

夜２時、心はすっきりして本日の仕事終了です。カラダはすっきりしてないですけどね。ちゃんちゃん