3月11日という日

まんねん

2012年03月11日 22:55

話は遡り、昨年6月のこと

あの悲惨な東日本大震災から3ヶ月後

ワタシは岩手県の被災地にいました

そこは、日常ありえない光景に驚くばかり


沖から打ち上げられたままの船舶







脱線したまま放置された車輌







崩れ落ちた三陸鉄道の橋脚












街が全て津波で流された中、唯一残った頑丈な銀行の金庫







ちなみに赤字で外壁に「OK」と書いているのは、建物を解体していいという了解サインです


これが現実なのか…
とにかく、言葉を呑むしかないありませんでした

そして各所で見かけたのが、積み重なった瓦礫の山







震災からちょうど1年、未だに解決していない瓦礫処理の問題
そして、瓦礫の受入れを正式に表明してる行政は、ほんのわずかです

先月末、大分県の広瀬知事が瓦礫処理を前向きに検討すると表明しました
そしたら案の定、反対意見が多数、県に寄せられたらしいですね

ワタシの正直な意見としては、ぜひ受け入れるべきだと思います

大量の瓦礫を九州まで運ぶコストを考えると、正直現実的ではないのも十分承知です
ましてや、その費用は税金で負担するわけですからね

安全とは言いつつも、放射能の問題から小さい子供に対して心配する親御さんの気持ちもよく分かります
でも放射能より、タバコの煙や化学的な食品添加物の方が、よっぽど直接的に害があると思いますけど…

さらに、津波の跡地に瓦礫を埋めるとか、あえて地元行政に任せるべきという意見はあるのも知ってます
そして、政府の言う事は信用できない人もいると思いますが、瓦礫の処理が進んでいないのは事実です

しかし、実際に被災地の現状を見たワタシとしては、できる限りの協力はして欲しいと切に思いました
ましてや、同じ大分県内に住む人たちから、屁理屈もしくは利己的な反対意見は正直聞きたくないです

もしも、逆の立場に立った時、

「大分県の人や物は近づけたくない」


と他県民から言われたら、悲しくないですか?

ましてや子供のためだという理由で、猛攻に反対している親の姿を、子供たちは見たいのでしょうか?
シュピレヒコールを高々と叫ぶ親の背中を見て、あなた方の子供たちはどう育っていくのでしょうか?

反対意見を言うのは、その被害にあった悲惨な現状を、ぜひ実際に自分達の目で見てからにしてください

そして、将来ある同じ年頃である被災地の子供たちの目を見て、同じセリフが言えるでしょうか…
自分の子供が一番大事なのは間違いないけど、親を失った被災地の子供たちの将来も考えて欲しい












津波の力で破壊された頑丈な堤防や建物

土砂と塵芥で埋め尽くされた陸前高田市の街

チャイムだけが鳴り響く、子供のいない小学校

無表情のまま、海岸で遺体を捜している漁師たち

被災状況を説明しながら、最後は涙を流していた地元の案内人



この状況を間近で見た人間として、瓦礫の受け入れは反対だと、同じ日本人として死んでも言えません

決して、言えません












最後にワタシが言いたいのは、「誰かがやらない限り、この問題は延々と解決しない」と言う事です
そりゃあ、どの自治体も瓦礫処理という余計な問題を抱えるわけですから、まずやりたくでしょう

でも「しょうがねーなー、じゃあやるわ」と、自らスッと手を挙げる姿は正直カッコよくないですか?
一人が率先的に手を挙げれば、それに追随して賛同する自治体も次々を出てくる事が期待できますし

その役目を果たすべく、大分県が率先して手を挙げて欲しいと願う次第です
そして、同じ日本人として、大分県民から悲しい反対者が出ないことを願います

以上、賛否両論あるとは思いますが、ワタシの正直な気持ちを書いてみました

そして、一刻も早い東北の復興と被災者の方々に真の笑顔が戻ることを祈念して、おしまい







さてと、明日は仕事で県北一周予定だから、焼酎お湯割りでも呑んでさっさと寝ますかね
おつぱい