俺の名前は”探偵M”。クール&ハードボイルを自認する、タフガイなオトコさ。
”エロリスト”ケンジとmomoちゃんは、玖珠町の山中をどんどん奥へ向かって行き、オレはそのまま追跡を続ける。
どこに向かっているんだ?。
こんな山奥まで来たら、ラブホ○ルとかないだろうに…。
県道43号線を裏耶馬渓に向かって走る事約15分、たどり着いたのは「立羽田の景」の展望台。
どこだここは一体?。ナニがあるんだ?
まさか、この奇岩秀峰をバックにヌー○撮影か
と思ったら、ヤツら目の前の直売所に入っていった。
いかん、オレの勘がことごとく外れている…。
よし危険だが、またも潜入調査だ。
店に入り、階段を登るとそこは食事も出来るようになっていた。
メニュー表を見ると、ひとつ気になるモノが…。
いや、それ以上に入念に化粧をしていた”ばーちゃん3人組”の方も気にはなるけど、まあ放っておこう。
子育て団子汁
ナンだこれは?。
子作り行為なら大好きだが…。
そしてケンジたちは、その”子育て団子汁”を注文しているようだ。
よし、オレも注文だ。
こ、こいつはボリュームあるぜ…。
しまった、そういえばオレはさっき”さるそば”と”天ぷら盛り合わせ”のダメージが胃に残ってるままじゃないか。
しかし、うまそうだ…。どれどれ、ゴクッ。
うん、いりこと昆布だしがきいた優しい味だ。しかも店先で販売していた、”自家製みそ”の香りがたまらない…。
おかーちゃーん
ふっ、思わず
ビバリーヒルズの田舎に残した、ママンの事を思い出してしまった…。
どれどれ団子の方は…パクッ。ん?、この触感は…、もしかして”もち米”?。やっぱり。
しかも、近所で取れた新鮮野菜がたっぷり入っている。こいつは栄養満点だぜ。
ナニナニ、母乳が出始めた母親に食べさせるための食事だと。
なるほど、だから”子育て団子汁”なのか。
よし、完食。
しかもここは、紅葉の名所でもあるらしい。
そうか、また秋になったら来よう。愛するハニーを連れて。
あ、ケンジたちは再び玖珠町の市街地に戻っていこうとしている。
いかんいかん、仕事を忘れてトリップしていたぜ。
というか、結構腹が…。もち米は腹に溜まるからなあ。
1時間前に天ぷら盛り合わせ食った後の、団子汁はかなりダメージがでかいぜ。
市街地に戻り、たどり着いたここは…。
この扇型の建物。確か”豊後森機関庫”。
戦前に建てられたモンで、30年以上前に役目を終えてから、ずっと荒廃したまま放置された建物だ。
まさかここに布団を敷いて…
そいつは
ある意味興奮するだろうが、やはり夜にやるべきプレイだろう、ケンジ。
そしてケンジたちは、しばらく眺めていたがそのまま立ち去る。
やはりケンジも同じ事を考えていたんだろう、夜のホラー的プレイに備えての単なる下見だったみたいだ。
またも、ケンジたちは移動している。しかも九重町の方に向かっているぞ。
くそう、ヤツらはナニを考えて行動しているんだ…。
その時だ。
「あーーーー」と車中に響くような物凄いケンジの悲鳴。
ナンだナンだ。ナニがあったんだ。急いで盗聴器のイヤホンに集中する。
「ベルトが切れた…」
なんじゃらほい。ケンジ、それは単なる太り過ぎだろうよ。
スタッフのsinamonちゃんに「布袋様のようなお腹」と評されるだけあるぜ。
そして、たどり着いたところは
龍門の滝だ。ここはオレも何度か来た事があるぜ。
しかし、ここは夏にキャンプができて、子供達が滝すべりで遊ぶような避暑地じゃないか。
momoちゃんに水着を着せるためなのか
どうも違うみたいだ。いくら春とはいえ、裸だとまだまだ風邪ひくだろうし。
ケンジを一人放置し、滝つぼに向かって階段を下りて行くmomoちゃん。よし、後ろを追跡だ。
しかしmomoちゃん、
いいお尻をしているぜ。
「ジーンズケツフェチ」のオレとしては、95点だな。あと5点は触ってみなきゃ分からない、ふっ。
momoちゃんのお尻を十分堪能した後、ケンジたちは再び玖珠町に戻り、さらに日田市に向かって走っている。
たどり着いたトコは、日田市行政界に近い国道210号のすぐ裏。
”慈恩の滝”じゃないか、ここは。
なぜだ?、”エロリスト”が観光客の多い目立つところに来るとは考えられない…。
そしたら、ヤツらは滝の目の前の蕎麦屋に入っていく。
くそう、ケンジの意図が分からない…。よし、三度潜入調査だ。
なかなか風情のある店内じゃないか…。しかもまだ新しそうだから、気持ちいいぜ。
いかんいかん、仕事仕事。
そしてケンジたちの前に出されたのは、やはり蕎麦か。
ちょっと翡翠かかった、透明感のあるざるそば。ちょっとこれは、あまり見たことがないぞ。
食いてえ…。待てよオレ、さっき2食分食べたばかりじゃないか。しかし、うまそうだ…。
よし、オレも注文だ。
ズルズルズルー。こっ、この触感は…。
こんな締まったそば、そしてこの喉越し、ニューヨークでも大分市でも食ったことないぜ。
これは田舎蕎麦とかいうレベルを遥かに超えている…。
だしにつけずにそのまま食べたら、このポテンシャルがよく分かる。
しかも、鰹節とさば節だけで取ったシンプルなはずのつけだしも、このそばによく合う。
恐るべし…。その一言に尽きるぜ…。
腹がパンパンのはずなのに、あっと言う間に完食してしまった。
しかも、もう1杯食べたくなる衝動に駆られるほどだ。
ふうー、満足満足。
しまった、ケンジたちを見失ってしまった…。
都町の名探偵として恥ずかしいぜ…。
とても
銭形のとっちゃんには報告できねえな。
せっかく、指名手配犯を一日マークする事ができたのに、この機会を逃すのは痛いぜ…。
今日もどこかでエロリスト行為を働いていると思うと、残念でたまらない。
若いオナゴたち、
”エロリスト”ケンジには気をつけよう