おそるべし中国~夜の桂林編~

まんねん

2007年09月10日 02:01

ほぼ1週間日本にいなかったため、全く日本の情報に疎くなってしまいました。
朝青龍問題はどうなっているんだろう…。まあどうでもいいが。

二日目夜、一度ホテルに戻って夕食を取ってから、オプショナルツアーの「桂林雑技団」を見に行きました。
「夢幻漓江」というタイトルで、バレエと雑技のエッセンスをミックスした形式で、かなり現代的でかつ大型のショーということらしいです。

ところが、我々が座った席が一番前。特等席だったんですが、正直ちょい見にくかったです。

ショーが始まりました。横からドライアイスがプシューと出てきて、真っ白の中に浮かび上がったのが、上半身裸でかつ肌色のパンツを穿いた男の子が何人もステージの一番前、つまり我々の目の前で踊り始めました。思いっきり股間が目の前です。

新しいショーパブか


終いには、小島よしおが出てきて、「そんなの関係ねえー」と出てきそうな雰囲気です。

しょっぱなやる気がなくなったところに、男の子がはけ、今度は女の子が数人衣装を着て、バレエを踊り始めました。こんな感じです。


どうも緑色の服を着た女の子がプリマドンナというかソリストみたいですが、真正面で踊ってましたがめちゃくちゃかわいかったです。

ただ、これって雑技団だよなあ…。
ちょっと疑問に思ってしまいました。ソリストの娘がピルエットをしている時はさらにやる気がなくなり、正直踊っている中で、どの娘の胸が一番大きいかなあ、と思いっきり不謹慎な視線となってしまいました。

ところがねえ、その後はもちろん雑技団らしい演技をし始めました。


演技をしている彼らって、日本で言えば中学生や高校生の世代のはずなのにねえ。
すごいなあ、中国雑技団って。

さらに、だんだんテーマが分かってきたら、途中途中の踊りも意味があるんだと面白くなりました。結構セットも本格的だしねえ。


最後は正直感動しましたね。良かったです、ホント。


感動を残しつつ、夜10時前ホテルに戻りました。もちろん一人寝です。二つベッドがあるのが悲しいですが…。

疲れた体を癒すため風呂に入って、寝ようかと思ったけど疲れているわりにはなんか眠くないから、とりあえず1階の売店までビールを買いに行きました。

エレベーターを降りて、ロビーに向かう途中です。黒服を着たホテルマンらしき男が声をかけてきました。
「あなた、日本人?」
「そうですけど…」
「よかったらマッサージどうですか?。全身マッサージ1時間1500円」

安いなあ。確かに現地ガイドの”よーさん”が
「ホテルには桂林最大のマッサージがありますんで」
と言ってたなあ。でも確か、足ツボマッサージって言ってたような…。

正直山登りで足が痛いし、旅行前日までずっと休みナシで働いてたんで、体ボロボロの状態でしたしねえ。疲れが残った状態だと、他のツアー客に迷惑がかかるかもしれないし、1500円なら安いしね。

ということで、マッサージを受けることにしました。
「じゃあ、こちらへどうぞ」と流暢な日本語をしゃべるホテルマンに連れて行かれました。
ちょっと薄暗い廊下を通って、通されたのが狭い個室にベッドが一つだけ。

ん?どこかで見たことがあるようなシチュエーション…。

「こちらでお待ちください。じゃあ、マッサージ代1500円を」
支払って、ちょっと待ちます。ノックして女の子が入ってきました。

か、かわいいー。目がくりっとしてて、笑顔がきれいだし、いいねえ。同じマッサージ受けるならかわいい方がいいしねえ(男の本音)。

メガネを外して、うつ伏せになって全身マッサージを受けます。あー、疲れた体に効くねえー。
思わず「うっ」て声を出すと、彼女は「OK?」と尋ねてきます。
ずっとマッサージを受けるのも暇なんで、英語大丈夫と思い英語でコミュニケーションをとろうとしました。そしたら、「No English」と答えられました。
じゃあ、カタコトだけど何度か中国語でしゃべりかけたら、「ん?」って顔されます。おかしいな…。

その時点で、ここが何なのか気がつくべきでした…。

仰向けになって腹周りのマッサージを受けると、なんか無性にトイレに行きたくなってきました。
早く終わらないかなあと思いつつ、腕のマッサージをしているころ、彼女はやたら時間を気にしています。ん?何だろう。
そして、マッサージが終わった頃です。突然、

「Money OK?」
と尋ねられました。

はぁ。ちょっと考えたんですが、あーーーー、分かりました~(byイジリー岡田)。

ようするにマッサージの名を語った”風俗”です。都町をはじめ、日本全国どこでもあるやつです。
どーりで何か見たことあるシチュエーションと思ったら、9、10年か前にまだワタシが性欲真っ盛りの頃に、大学の先輩に連れて行かれた店の雰囲気によう似てたからかー。

だって、まさかホテルの中にそんな施設があるとは夢にも思わないんだもん。
日本では考えられんで、マジで。

参考までに「How much?」と彼女にも分かる英語で尋ねたら、指でワタシのお腹に丸二つ、続けて大きく丸を2個。ということは、800元(1元=約15円)かよ~。高けーーー、もうちょい出したら別府のお風呂に行けるぞ。

ここでなぜか考え出しました。

ちょっと待てよ、確か中国って買春は犯罪だよな。前にも日本のサラリーマンが集団買春で捕まってたのが大きくニュースで出てたし。ここで真っ裸でいるところを警察に乗り込まれ捕まったら、末代までの恥だよな。

と考える暇があったら、トイレに行きてえ(マジ)。

それ以前に、中国物騒だから財布の中には今800元の大金なんかねえよ。

とまあちょいと考えてみましたが、そもそもわたしゃカネで女性を買うような事が嫌いだからね。
女の子は大好きです(嘘偽りなく)。あと、基本的に好き嫌いはありません。

ということで「No」と言って帰ろうと起き上がろうとしてとき、いや待てよ…、あの顔と会話の内容。
メガネをかけ直して、立ち上がり彼女の両肩を持って真正面に向かせじっくり見つめました。
彼女はちょっとびっくりしたみたいだけど、すぐ笑顔を作ります。

ふーーーー、全部分かりました…。彼女中国人じゃないよ、間違いなくタイ人だ。この端整でかわいい顔だちは見覚えがある、昔立命館アジア太平洋大学に通ってた知り合いの留学生にそっくりだ。

しかも、さっき雑技団の女の子の体を見てたからようわかるけど、この娘間違いなく未成年です。それも、15、16歳くらいと思います。

完全に性欲は無くなりました。さすがに未成年には手が出せんわ、人として。
床の間に飾りたいくらいかわいいんだけどねえ。

おそらくタイの貧しい村から、買われてきたんだろうなあ…かわいそうに。

彼女の肩から手を離して、「No」と言いつつ指でバッテン作りました。
そしたら、彼女も分かったみたいで部屋の外に送ろうしました。
ただ同情したせいかもしれんけど、その前に彼女を引きとめ、財布から出した50元札を小さく折って、雇い主に分からないようして彼女の手にそっと握らせました。

そしたら、にっこり笑って伸び上がって、突然私に軽くキスしてきました。
逆にこっちがびっくり。あー恥ずかしい。初めてだよ、この年になってこんな若い子にキスされたの(当たり前だけど)。
外に出る前もう一度キスしてくれて、ドアを開けたらちょうど廊下をさっきのホテルマンらしきおっちゃんがこっちに向かって歩いてきました。よかった、いいタイミングで。

おっちゃんと廊下を歩きながら、何も知らないふりをして
「ちなみにここって、マッサージ以外って何かあるんですか?」
「ありますよ、12000円でセ○ースできます。どうです?」
と俄然張り切って、小指を立てて見せました。
「いや、そんなカネはないです」
「お友達に借りてきたらいいでしょう。ここには18才から20才まで30人ほどいますよ」
嘘つけ、さっきの娘はそれ以下の年齢やろ。

それにしても、30人もさっきの娘みたいな境遇の娘がおるんかいな。中国や東南アジアの極貧村の生活は何度かドキュメンタリーで見たことあったけど、実際に目の前に見ると正直考えさせられますね。本当は許されないことだけど、昔の日本でも東北の貧しい村から女郎として女衒に買われる事が結構あったみたいだしねえ。
貧しいことが根幹であるわけだから、なんとかならんのかなあ。

ビール飲んで寝ようとしたけど、いろいろと考えてしまい、その夜はなかなか眠れませんでした。
ただ、3年ぶりの唇の感触が一番大きいとは思いますが…。
3日目に続きます。