危険なオンナ~リバイバル~

まんねん

2009年09月06日 18:38

「いらっしゃいませ」

長月の最初の週末、アルコールを求めてたどり着いた先は、久しぶりのMILKHALL。

カウンターはほぼ満席。土曜日とはいえ、相変わらずの盛況ぶりだ。

徹夜明けとは言え、午後から6時間熟睡したから、体調はバッチリ。よし、今日は呑むぜ。

「ナンにしましょうか?」と、いつも渋いマスター。もちろん、鼻毛は出ていない。

「目が覚めるような、すっきりしたのをお願いします」実は1本、鼻毛が飛び出てたワシ。

周りは、同伴組かカップルか、オナン二人組たちがカウンターで楽しく談笑している。

「おまたせしました」と出されたのは…、なんだっけ?。名前は忘れてしまった。

バーで、アルコールのメニューというものを見たことがないワシ。まあ許してちょんまげ。

まずはごくっと一口。くーーー、炭酸の刺激が、徹夜明けのカラダにキクぜ、こいつは。

今日は静かに一人で呑めそうだ。声をかけたいような、一人呑みのオナンもいないし。

先月、若いオンナと来たときには、なぜか背中に冷や汗をタラタラ流してたからなあ…。


「お疲れ様です」と、美しき女性ピアニスト参上。なぜか、我々は彼女を”チーママ”と呼んでいる。

なぜ、彼女がチーママと呼ばれているかは、MILKHALLに行った事の人間なら分かるだろう。

ちょうど一杯目を呑み上げ、「次はナニにいたしましょうか?」と、若いスタッフのT中君。

ワシと違い、相変わらず爽やかだ。もちろん、鼻毛は出ていない。

「珍しいおシャケが呑みたいなあ」と、注文はいつも抽象的で中途半端なワシ。

「それなら、ラムはいかがでしょうか?」と出されたのがこれ。







サンテティエンヌのXO。確か、マスターのブログにも出ていた、秀逸なアルコールではないか…。

呑み方はロック。初めて呑む酒は、基本ストレートかロックで酒本来の味を楽しむ主義なので。

うーむ、熟成されたラムだけあって、ウィスチーなどの濃い琥珀色とは違った深い色合だ。

まずは、香りを楽しむ。うーん、シェリーっぽいし、ウィスチーぽい、複雑なカスクの香りがしますな。

そして、一口。まずは舌の上で味を堪能した後、喉を通ると同時に鼻に抜ける香りを楽しむ。

スパイシーさより、むしろ芳醇さが際立ってるなー。とにかく味が複雑すぎて説明できんね。

うーむ、さすがラム酒で唯一AOCが認められている蒸留所で作られただけである。

ちょうど、チーママのピアノ生演奏が始まったみたいだ。うーむ、ナンでも生はいいね。

隣の女性客が煙を嫌がってたみたいなので、灰皿を持って奥のサロンで一服。

グラスを奥に持ってきてくれたマスターが、「あれ?、まんちゃんラムも飲むの?」と尋ねてきた。

ワシに呑めない酒というものはないですぜ、マスター。ただ、甘いカクテルは大の苦手だけど。


一服が終わった後、再びカウンターに戻り、いよいよキープのボウモアを堪能する。

もちろん、呑み方はロック。ふうー、スモーキーなこの香りと、喉にガツンとくる刺激。最高だね。

2、3杯呑み空けたトコで、隣の席には休憩中のチーママがいつの間にか座っている。

「な、ナニしにきた…」動揺を隠すが如く、平静を装うワシ。

「何しに来たって、一杯注ぎにきたんよ」と、チーママ。

早速、ワシのキープボトルを持ち、


ドボドボドボドボ



グラスなみなみに注がれたウィスチー。そして、2回目のステージのために立ち去ったチーママ。

もはや、ロックではなくストレートと化したグラスを見て、カウンターでため息をつくワシ。

はああ…、なにはともあれ、とりあえず味わって呑もう…。

半分空けたトコで、「ロックではないですね」と笑いながら、氷を継ぎ足してくれたスタッフのO野さん。

さらに、イベリコ豚の燻製をおまけで出してくれたマスター。ボトルをみて「今日、空きそうだな」。

いや、まだツーフィンガーでも、3~4杯分は残ってますよ。


2回目の演奏から帰ってきたチーママ。ちょうど、空いたグラスを見て、「なーに、グラス空いちょんやん」

再び、


ドボドボドボドボ



と、グラスなみなみに注がれたウィスチーボトルは、ちょうど空いてしまいました…。

「チーママ、グッジョブ」と褒めるマスター。いや、グッジョブではないです。

せめてこのグラスだけは、自分ペースでゆっくり呑ませてくれ。

というか、ワシ相当酔っ払ってるんですけど。やべっ、目の前が朦朧としてきた…。


8本目のボトルをキープしたまでは、記憶があるんですけどねー。8本目でよかったでしたっけ?。
あとはチーママの運転で大分市まで帰る間は、完全にろれつの回らない状態で会話してましたし。

気がついたら、庄八で茶そば食べてるし。なんで、庄八にいるんだろ?、ワシ。


ということで、結論として、

MILKHALLのチーママは、人懐っこくて性格はいいし、確かに美人でいいオナゴですが、


とにかく危険です



35年間の長い人生で、ワシを酔い潰したことのある、唯一のオナゴやけんねー。
とにかく、彼女にボトルは与えないようにしましょう。凶器と化しますので。

でも、今朝は全く二日酔いではなかったんですけどね。珍しく。
量は大したことないけど、一気に呑んだから酔いが回るのが早かったみたいですな。

さーて、ボチボチ仕事を切り上げますかね。オウチに帰ろう。