都町での情事?
ガラガラガラ~(扉が開く音)
「ごめん、ちょっと遅くなった」
「遅いわ、10分遅刻よ」
「仕事が立て込んでてね、申し訳ない」
「まあ、仕事ならしょうがないわね。許してあげる」
「ありがとう。あ、すいません、生ビールを下さい」
「お疲れ様。かんぱーい」
ゴクゴクゴク、プハー。仕事終わりの生ビールは最高だぜー。
「ナニ食べる?」
「そうだな。いつものヤツをもらおうか」
「いつものヤツって、玉子焼きとチキン南蛮?」
「それと、赤なまこも」
「あなたも好きねー。この間も一緒の食べてたでしょ?」
「いいじゃないか、美味しいんだから」
モグモグモグ…。うん、やっぱりこの店の玉子焼きは最高だぜー。
「すいません、生ビールもう一杯」
「じゃあ、ワタシもウーロン茶ください」
「え?、そういえば今日お酒呑んでないんだね。どうしたんだい?」
「ちょっとね…」
しばし、沈黙が流れる…。
「実は今日夜遅く呼んだのわね、アナタに話したい事があったの」
「なんだい、一体?」
「………、実はね、デキタの………」
「ナニが?」
「あ・か・ちゃ・ん」
なーにー
という一人芝居を、この娘相手にしてました。一人で呑んでて暇だったんでね。
こちらは楽天食堂の看板猫、名前はポン太。でもメス猫。
元々野良猫なんですが、えさをあげてたらすっかりなついたらしいです。
しかも最近は、このようにお客さんの椅子に座って、堂々と寝ています。
全く人を怖がりませんが、でも懐く人間はしっかり見ているらしいです。
お腹を触られようが、肉球を触られようが、ワシの横でお眠状態。
店員の”のぞちゃん”曰く、「まんねんさんには完全に気を許してるわ」。
どうも若いオナゴにはモテませんが、相変わらず動物には好かれるみたいです
しかも、このポン太。どうも妊娠しているらしいです、それもまた。
うーん、さすが発情期
さーて、ボチボチ仕事も終わりそうだから、わさだタウンでも行ってみようかな。